5月26日(日)より全仏OPENが開幕します。
各コーチに全仏の見どころを聞きました。
三浦コーチ
四大大会の中でも全仏OPENはコートサーフェスが土です。それによってプレーが若干変わっている所が注目点になります。
全豪・全英・全米はコートサーフェスによりラリーのペースが速くなりますが、全仏では微妙に山なりの弾道になっている所を是非見てください。
理由はいろいろあると思いますが、土のコートは球足が遅くなる分、ボールを拾われる率が高くなる為、無理してミスの多い弾道の低いボールを打たないのではないでは?
その分ラリーは長くなります。
塚本コーチ
全仏のコートはクレーコート(=土)になります。このコートは最も球足が遅いコートです。強力なショットを持っていても一打で決めづらいです。守備がしやすいコートでもあります。ほかのコートだと届かないボールにも対応する事が可能です。粘り強いタフネスな選手が得意とするコートです。
クレーではドロップショットが増え、高く跳ねさせ相手を後ろに下げたのち、ドロップショットなどでコートを広く使って試合を展開するのが見どころだと思います。
伊東コーチ
ローランギャロスはサーフェースがクレーコートということで、スペインや南米のクレーコートスペシャリストたちの活躍を見ることができるので好きな大会です。
ハードコートコートよりもテクニックが発揮しやすいのも好きな理由ですね。
そもそもバックハンドを片手打ちに変えたのも、ジュニア時代にグスタボ クエルテンがノーシードから優勝したのに衝撃を受けて決意しました(笑)
鈴木コーチ
全仏OPENではスタジアムコートの開閉式屋根やナイター照明の設置、また、チャレンジシステムの導入が四大大会の中で最も遅れていました。ですがここ数年で様々な環境が整い、選手はよりプレーしやすく、観戦する私達にはより応援しやすい大会に変わりつつあります。今までの過酷な環境下でも圧倒的な強さを誇ってきたナダルが、最後の大会でどこまで意地をみせてくれるのかを期待しながら応援しましょう。
中川コーチ
お気付きでしょうか!?全仏では審判のコールがフランス語です。私達がいつも使っているフィフティーン・ラヴではないのです。ということで、Googleで調べてみました。
0 z’ero ゼロ
15 quize キャーンズ
30 trente トラント
40 quarante キャラント
オール a ア
デュース egalite エガリテ
ゲーム jeu ジュー
是非、審判のコールにも耳を傾けてみてください。
そして今年が最後になるかもしれない、ナダル選手の姿を目に… 両目に焼き付けたいと思っています。
桑原コーチ
全仏ではアンドレイ・ルブレフ選手を観てください。クレーコートではボールのバウンドが高くなり、イレギュラーが増えるためベースラインから下がってラリーをする選手が多い中、ルブレフ選手は他のコートと同じ様にベースライン付近からフォアーハンドを激しく打ち込んでいきます。それだけ毎回打ち込める打点に移動する事が上手な証拠だと思うので、凄まじいフォアーハンドと一緒に、細かく調整しているフットワークにも注目してみてください。
山田コーチ
全仏OPENはグランドスラム大会の中で唯一のクレーコートを使用しています。波乱が多く、上位シード選手が速い段階で敗退することが多いことから「レッドクレーの魔物が棲む」とも言われています。なので男女ともに、上位シードの選手には大注目です。今回の全仏は錦織選手も出場予定なので頑張ってほしいと思います。そんな全仏OPENと同じサーフェスであるレッドクレーは諸の木にもありますので、是非レンタルコートをしてみてはいかがでしょうか。